残す行程は帰国に向けての消化試合です。
▲epicかに見えますが、これは山間部の名も無き主要道。この国はepicがインフレしている。
▲前回に引き続き、川のせいで道路は地図と無関係に気まぐれな形をしています。これが一応、暮らしを支える主要な車道となっています。
▲西側は東側とはまた違ってちょっと落ち着いてる印象でした。写真のようなきれいな宿も散見。ちなみにこの国はほとんどオフロードなので、オフロードバイクという概念は無い感じでした。
▲タトパニという温泉地。
このとき既に目的はなくなっていて、どこでツーリングを止めるかという状態になっていましたので、ここをゴールとしてバスで、ポカラ、カトマンズへと向かいます。
▲これは本当に貴重なものを見ることができたと思っているのですが、たまたま滞在中に選挙をやっていて、政治活動を近くで見ることができました。ものすごい迫力。
さて、飛行機に乗って中国経由で帰国します。
本来ツーリングの帰りの時間の安心感ってすごく好きなんですけど、今回は最後まで気が抜けない行程でした。
まずは、色々な人にチップを要求されたり、タクシーでふっかけられたりしながら空港に到着。
厄介なのが中国国際航空でした。
もともと
という予定だったのが、
空港に行くと
に、変わっていました。
予定外にチベットの空港でトランジットできるのはなかなか興味深いのですが、どう考えても成都の乗り換え時間が足りません。
そのことを職員に指摘しても「大丈夫だと思う」としか言われない。
何が大丈夫なんだ。
完全に取り付く島もなく、乗り換えに失敗してから考えるしかない状況と判断。
案の定、成都で乗り換えに失敗して、振替の飛行機と宿を確保するミッションが発生します。
宿のことは、慣れているのか成都繁華街のホテルにスムーズに斡旋されましたが、問題は振替の便でした。
職員に聞いても「明日、日本に行く便はないから、中国でもう一泊して明後日に帰ってほしい」の一点張り。
普通に考えて中国から日本に行く便が無いとは考えにくい。
この時もう中国国際航空という企業に半分諦めている状態でしたが、一応あまり期待せずに「真面目に探してください」と詰めると、ちゃんと別の便が見つかってしまいました。
飛行機のトラブルで空港から出れない、ということはありうると思うけど、人間の気まぐれでこんな風に振り回されるのは困る。
これで無事ネパールツーリングは終わるのですが、最後にちょっと記念になったことがありました。
成都でもう一泊するとき、同じ境遇のイギリス人女性がいて、一緒に成都の屋台街でご飯を食べました。
その方の肩書がすごくて、別れ際にもらった名刺によると、ユニセフの研究機関の事業を統括している研究者だったようです。
自分の人生で関わってきた研究者の中でもとびぬけてすごい肩書でした。
だから何という話ではないんですが、偶然出会った人が実はすごい人、みたいな話がすごい旅のエピソードっぽくて気に入っています。
以上です。
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