高山病を逃れるためマナン(3,500m)で連泊して高度順応した時の記録です。
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高山病
8日目は起きたら軽い高山病の症状が出ていたため、マナンという街に脚を溜めます。
具体的には軽い頭痛です。
3,500mというと未体験の高度ではないのですが、一泊しているので勝手が違うんだと思います。
そして、ここからさらに2,000m登るため、状況は悪い方向にしかいきません。
普通に動ける範囲でしたが、ここは安全側に倒しました。
高山病で登山やツーリングを断念する多くの真因は「高山病を舐めていた」と聞きますし。
▲自家製マニ車
滑落や感染症は注意するのに限界があるので半ばあきらめているところはありましたが、高山病は気を付けていれば防げるものなので、常に頭の片隅にありました。
自分はかなりビビりなので、何かに心配してないと落ち着かないのです。
なので高山病に注意している、というのがこの時の心の支えとなっていました。
一切合理性はないし、神経が太い人には通じないと思いますが、そんな感じです。
▲宿から見えるアンナプルナⅡ。この辺りは山の見え方が独特です。山の名前にナンバリングが付くのはカッコいいですね。
ちなみに高山病対策はとてもシンプルで
- 水をたくさん飲む
- ゆっくり高度を上げる
- 違和感を感じたら高度を上げない
という感じです。
2と3は本質的には対策と言えないので、実質、水を飲むくらいしか有効な方法はありません。
▲マナンの宿で食べたスプリングロール。
マナンという街は車道の終点にあたる道で、ここからは歩道しかありません。
そのためか一帯では一番にぎわっているように感じました。
ご飯も家庭の味というよりは、当たり障りない雰囲気です。
この高度になってくるとWi-Fiがかなり怪しく、連泊するにしても宿ではかなり暇してました。
そんな感じで宿ではシンガポールの華僑グループに入れてもらい時間をつぶしました。
こうやって他のトレッカーと会話してると、人種のギャップを感じます。
やっぱり旅の道連れ同士がつるむにしても白人、有色人種の微妙な壁が何となくあるのです。
基本的に自転車で走ってる人は誰もいないので、人種国籍関係なく面白がって好意的に声をかけられます。
でも一定のラインを越えて仲良くしようとするのは、アジア人が多い傾向があります。
高校や大学でイケてる人たちとそうでない人たちが、特に仲悪いわけではないけど、なんとなく分かれるような感じだと思います。
筆者自身の問題かもわかりませんが…
こうして特に事件もなくマナンでの高度順応を終えました。
翌日から再び走り始めます。
▲住宅街。こんな国で大地震が起きたかと思うと恐ろしい。
▲選挙のルールが書かれたもの。レベルはかなり低いです。ちなみにこの時、憲法改正後初めての選挙だったようで、山を下りると相当な熱気に包まれていました。これについては後述します。
▲3,500mにして初めて仏像を見ました。チベットに近づいている感じがあります。
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