マナン(3,500m)→ヤクカルタ→フェディ(4,500m)までの記録です。
車道は終わり極上のシングルトラックを進みます。
道の話
この区間、人工物がなくなり、淡々とシングルトラックを上昇するのみで、特筆するものはありません。
写真のインパクトが強烈なので、もっぱらビジュアルに頼りながら書き進めます。
マナンを出てしばらくは画像のような石畳の道が続きます。
急峻な階段が多く、乗車率は低いです。
この辺りはギリギリ地元民の生活圏という感じですね。
▲奥に見えるのはMTBに乗る地元の青年。
途中に寄った茶屋で働いていたので通勤途中だったようです。
▲ヤクカルタはその名の通りヤクが多かったです。
ヤクが多いからヤクカルタという名前になったんでしょうが。
そういえばヤックアタックはヤクの走りをイメージして付いた名前らしいので、カモシカのような動きをイメージしていたけど、実際にはのんびり高山植物を舐めているだけの、いかにも不健康そうなヤクしか見ませんでした。
▲荷物を運ぶ地元の人たち。交通手段がなさ過ぎて荷物を背負って歩くことが、まっとうな職業として成立する国…
▲こんな道なので馬は重要な輸送手段になっています。
馬はどうも自転車が怖いらしく、すれ違うとき馬がパニックになるので、滑落してここで死ぬのではないかと本気で覚悟しました。
▲本区間で一番の難所です。
斜面に轍があるだけで、それ以外にこの道を道たらしめるものは何もありません。
▲高度を上げるとだんだん道と道でない場所の区別がなくなってきます。道だと思ったところが道と言う感じです。筆者のように単独行で地形図が読めない人はGPSを持って行った方がいいです…
▲ある程度までは水が潤沢にあり、浄水器を持っていたためタカをくくっていましたが、このあたりでついに湧水がなくなりました。水の音が聞こえたので自転車を降りて10分ほど歩いたけど、画像のようにせいぜい水たまりができる程度でした。
その他
途中、韓国人旅行者とお茶を飲みました。
基本的に優しかったのですが、「Takeshimaに行ったことあるよ」と意図の汲み取りにくい発言をされて、困惑しました
※Dokdoではなく確かにTakeshimaと言っていた
道具の話
前述したように、マナンから車道がなくなるので、水や電気が貴重になります。
また、それでなくてもネパールでは電力は湯水のように使えるものではありません。
それを見越してソーラーランタンを持っていったのですが、これが地元の人から大変な関心を集めました。
一度、何とか売ってもらえないかと懇願されました。
値段を聞かれ、4,000円くらいと回答した上でもです。
ネパールの一人当たりGDPが700ドル程度であることを考えると、たいへん高額なはずですが。
これは見ようによってネパールでソーラーランタンを売れば、商売や社会貢献のチャンスにもなりうるんですよね。
途上国全般に言えるのかもしれませんが、みんな同じような仕事をして、どの店に行っても同じようなものを売ってて、努力のアプローチはとにかく頑張るのみです。
(日本も先進国の中ではこの傾向が強いかもしれませんが)
例えばソーラーランタンのような外国の便利なアイディア商品を輸入して売ろう、みたいなのはあんまりないです。
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▲このオレンジ色の袋が気になっている人がいるかもしれません。これはSea to SummitのOuthouse Toilet Roll Holderです。アジア圏のようにトイレットペーパーを使わない国はもちろん、筆者のように日本でもトイレのない場所で野営することが多い人にはお勧めです。
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