バイクパッキング小ネタです。
Introduction
突然ですが、これは今年の8月に2泊3日の長野-群馬キャンプツーリングに行った時のパッキングです。この時はまだ本稿で説明する小技は使ってません。
一方こちらは、11月終わり、晩秋の2泊3日の長野-群馬キャンプツーリングに行った時のパッキングです。この写真では本稿の小技が適用されています。
一目瞭然ですが、全体のパッキングの嵩としては変わっていません。 11月の長野-群馬は太平洋側の真冬くらいの寒さはありましたので、寝袋や服の体積が増えているのにも関わらず、です。 むしろヒップバッグの導入により*1、フードポーチを外すことができたので、 自転車自体へのパッキングとしてはどちらかというと減っています。
これを可能にしたのが、本稿で説明するパッキングのTipsに他なりません。 冬キャンプ装備をラックを使わずにパッキングしようとする過程でたどり着きました。
自転車には
- フレームの前三角
- ハンドルバーとブラケットで囲まれた部分
の2つの大きなデッドスペースがあります。 本稿では後者2を活用する方法のうちの一つについて考えます。
パニアバッグ、巨大シートバッグ、フォーク横のマウント、に頼れば誰でも積載量を増やすことができますが、 まずは甘えずに上掲のデッドスペースだけでパッキングを済ませて、コンパクトに済ませる事を考えてみました。
解説
必要なもの
下記をご準備ください。
- 何でも良いのでベルト1本: これは仮止め用で固定力が求められないので、軽めのナイロンの紐とかで十分です。
- 任意のドライバッグ: 強度は求められないので、軽量な薄手でのもの十分です。
- VOILE STRAP (または相当する固定力のあるベルト) × 2: 自分はハンドルバーへのマウントSimworks別注32インチサイズを使ってます。
やり方
寝袋、シェルター、スリーピングマット、グランドシート、を"必要なもの1"を使ってひとまとめにします。
- この段階では仮止めなのできつく縛る必要はありません。
- シェルター、スリーピングパッド、グランドシートは専用ケースでコンパクトに畳めることが多いですが、使わずに雑に畳むのがポイントです。 専用ケースを使えば一つ一つの嵩は小さくなりますが、げんこつ見たいな形になってしまうため、パッキング自体はやりにくくなります。 パッキングにおいて局所最適と全体最適が一致しない典型例です。なおシェルターについては夜露で濡れるので、A4のジップ付きの袋にいれています。
これを"必要なもの2"で包みます
これを"必要なもの3"でハンドルバーに固定します。 この写真の例だとMCA Systemを使っているのでもう少しゴチャゴチャしていますが、寝袋、シェルター、スリーピングマット、グランドシートを固定するだけなら必要ないはずです。
行動中に絶対使わないもの (ダウンパンツなど) 、であればまだまだパッキングできる余地はあるでしょう。
以上です。 いわゆるバイクパッキング用品はVOILE STRAPしか使ってません。 高価なバイクパッキング用品に匹敵する、または上回る積載力がたった2本のVOILE STRAPには存在します。 VOILE STRAPは宇宙。
Appendix
このパッキングで使ってたギアです。
寝袋
Helium 600 Down Sleeping Bag | Mountain Equipment
シェルター
スリーピングマット
THERMAREST(サーマレスト) アウトドア キャンプ マットレス ネオエアーXライト R値4.2 レモンカリー レギュラー 【日本正規品】 30065
グランドシート
SOL(ソル) ヘビーデューティ エマージェンシーブランケット 12518 これを半分に切ってます。