マイルが失効直前だったのでほとんどご飯を食べに行くだけみたいな感じで札幌に行ってきた。土曜の朝行って日曜の夜帰ってくる弾丸ツアー。
北海道は何度も行ったことがあるけど、札幌は通過しかしたことがなく札幌に対する理解が浅いため、有名なところをさらっていく感じで、逆張りのないセオリーに従った計画を立てた。
失効しそうなマイルは3,000マイル。3000マイル程度ではどこにも行けないが今週のトクたびマイルで限定的な条件ではあるものの、どこかに行けることができる。来週運行予定の便の中から、ANAが指定した一部の便だけが3000マイルで乗れるので、文字通りどこかしら行けるみたいなシステムである。
北海道大学
北大に行った高校の同級生が大学教員をやっているので北大の案内してもらった。微妙な場所になりがちな旧帝大の中ではかなり立地がよく、札幌駅からちょっと歩くだけで行ける。大学に行って何をするんだという感じかもしれないけど、キャンパスが綺麗で博物館もあるので、時間があれば行ってみてほしい。
ドカ雪が降った後でキャンパス内に道を作る作業をしてる人がいた。
このトラックを自分の足で踏み固めないと北大構内を移動することはできない。キャンパスが広く研究棟が集まってる中心部以外は圧雪が行き届いていないため、ブーツやゲイターのような装備が必須。
カラーコーンが埋まるほど積雪していた。
セイコーマート北大店。他のコンビニに比べると垢抜けない作りの店舗が多いセコマの中ではかなりモダンな作りの個体だ。
北海道大学総合博物館
北大の中には博物館がある。無料。前半は北大の歴史、後半は研究内容の展示という構成になっている。
北大は北海道に早くから実学やリベラリズムを持ち込んだ、教育機関としての大学の歴史に自信を持っているみたいで、大学の歴史だけで展示内容の1/3くらい割いていた。明治ののころはけっこうどこもそんな感じかもしれないけど、日本人がまだ勤勉だった頃の勢いが感じられてよかった。
北大出身者で一番有名なのは武士道の新渡戸稲造かもしれない。新渡戸稲造の歴史は北大の歴史であり先進国としての日本の歴史なので、展示物の中でも目玉になっていた。
後半は研究内容の紹介になっていた。土地柄かシベリア文化の研究が強いらしく、展示が充実していた。サハ共和国と言えばKUCCがツーリングしていたので、勝手に親近感を感じている。
1903年に録音されて1977年に発見されたアイヌ語の録音音声 pic.twitter.com/Sl2fGhLuJ3
— 🧚♀️𝙤𝙩𝙖𝙠𝙪𝙝𝙤𝙪𝙨𝙚🦄 (@_o_t_k_) 2023年4月9日
サハ共和国先住民の謎ビデオ(本当に謎) pic.twitter.com/YKA8t4OPtW
— 🧚♀️𝙤𝙩𝙖𝙠𝙪𝙝𝙤𝙪𝙨𝙚🦄 (@_o_t_k_) 2023年4月9日
モデルバーン
北大にはクラーク博士が作った実験農場が、展示として解放されている。コロナだか何かで入ることができなかったが(説明されたがいまいち要領を得なかった)、事情があり北大に12年在籍していた友人おすすめなので、こっちも北大に行ってみたら行ってみてほしい。
FLHQ
独立系のアウトドアセレクトショップは地方都市に行くと大体どこにでもあるので、旅行に行った時はついでに寄るようにしている。
フラッと出先で地方の店舗に立ち寄れるといえば自転車屋もそうだけど、自転車屋は自転車そのものの特性の理由から、店舗の在庫自体は薄かったり衝動買いするには単価が高いので、行くだけならアウトドアショップほどは面白くない。あと自転車はなんか変な場所にあることも多い。
YouTubeをやってるらしく、入店したら収録中だった。
よくある趣味がいい感じの地方個人店といえばそんな感じなんだけど、中でも特にKLATTERMUSENとNEMOの在庫は充実していた。
買ったもの
NEMOのチッパー NM-CPR-WS
NEMOのチッパー NM-CPR-WSの廃材を使った座布団みたいな短いマットを買った。
使ってるマットが120cmなので、ふだん野営するときは足元は何も敷かずに寝ていた。この時点(1月)から見た、来月(2月)に北海道ツーリングが予定されていて、冬の北海道ではそれでは寒いかろうと考え長いマットを買おうとぼんやり思っていたが、これを足下に敷いておくと、今つかってるマットが兼用できそうなのでちょうどいい。
値段もこなれているので FLHQでも売れ筋らしい。
Klattermusen ALGIR ACCESSORY BAG
Klattermusenのサコッシュを買った。
もともと数年間、サコッシュは山と道を使っていたけどULの哲学に忠実すぎて蓋がついていなかった。まあそれはそれで潔くてかっこいいんだけど、貴重品を入れる機会が多いサコッシュとしては、完全に実力不足だったので漠然と新しいものがほしいと思っていたところでちょうどいいものを見つけられた。
雪板
買い物をしてるうちになんか話が弾んで、近所の土手で雪板で遊ぼうという話になった(なんで?)。
札幌市内のちょっとした土手だけど、前日にドカ雪が降っていたので、今シーズン最高のコンディションだった。今シーズンのスキーは全部さっぱりだったのに、運をこんなところで使ってしまった。
HoodDog(スープカレー)
FLHQで勧められた。
FLHQで勧められたことと無関係ではないと思うが、このお店の人もお客さんも FLHQのダンゾーさんのことを知っていた。店内の雰囲気からしても、札幌ローカルコミュニティみたいなものが垣間見えた。名古屋で言えばCirclesやKAKUOZAN LARDERやTUMBLEWEEDとか、そのあたりの横のつながりに相当する気がする。
店内でイベントをやったりしてるらしい。
他のお客さんからビールを奢ってもらった。
回転寿司
北海道に行ったら回転寿司を食べに行かないといけない。札幌の駅ビルの中だと花まるが有名っぽいけど混んでいたので色彩亭に行った。何となく花より安いイメージあったけどそうでもなかった。
寿司では筋子が一番好き。なぜなら味が濃いから。
ホッケの握り。ホッケが生で食べれるのは知らなかった。焼いたホッケのイメージとあんまり離れてなくて、生なのにパサついていた。なんかあんまり寿司ネタとしてはパッとしないかも。
セコマの筋子おにぎり
本州では馴染みが薄い筋子だが北海道に来たらセコマで簡単に手に入るので積極的に食べている。前線にいる兵士が食べれる時に食べるみたいな感じで、筋子のおにぎりを見かけたらお腹が空いてなくても食べている。
ジンギスカン
すすきのに宿を取ったので、夜ご飯は繁華街で食べた。
札幌は初心者なので今回はセオリーに従ってジンギスカンを食べることにした。名店と呼ばれる店を調べて電話をかけていくが、17時くらいの時点で全てが数時間待ちの状況だった。
いったん気持ちを切り替え、いわゆる名店に行くのは諦めて、有名ではないがGoogle Mapsで評価が良い店を探すことにしたらすぐに見つかった。店内は繁盛とは言い難いが、数人の客が常に回転していて、他のお客さんもこなれている感じの人が多かった。多分、地元民向けの店なんだと思う。すすきののジンギスカン屋は二局化しているのだろうか。
サッポロビール園
サッポロビール園に行った。
日本のビール醸造の歴史そのものがわかるので、明治や大正の日本がイケイケだった頃の歴史が好きな人は面白いと思う。
そういえば生ビールであるかどうかに関わらず、タップから注いだビールを生と言う慣習が謎だったんだけど、昔は瓶ビールは熱処理をしていたらしく、これがなし崩し的に今も使われているのではないかと思った。
800円でフライトが飲める。黒ラベル、サッポロクラシック、開業当時のレシピを再現した開拓史ビールの3種類。飲み比べましょうという体だったけど、結局ぜんぶ似てて体験としては微妙だった。800円でビールが飲めると思ったら安いけど。