Tipsがたくさんあるんだけど,飽きてきたので後回しにして旅行記を書きます.
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日本時間2月20日,中部国際空港より仁川国際空港を経て,サンフランシスコへ飛んだ.
仁川国際空港を経由したのはアシアナ航空を使うことで運賃を浮かすためである.このせいでフライト時間が伸びてしまうのだが,自分は空港が好きなのでまんざらでもない.自分の旅行の一番の楽しみは,その国の国民性とか文化的背景を見ることなので,乗り継ぎでも一部その目的は達成されるから,ややお得な感じすらある.ただここは日本人にかなりフォーカスしているようで,そういう意味では微妙な面もあった.まず日本人がめちゃくちゃ多いし,日本語堪能な現地スタッフがいたり,空港中に日本語が溢れている.日本の街なかに大陸の文字が増えていることを嫌う人がいるけど,韓国もなかなかだろう.
飲食店も日本的で,モスバーガーや和食屋(和食とは言ってない)がある.自分は,国民性や文化的背景を知るという意味で和食屋に行くのは至高だと考えていて,ここでも行ってみた.感想としては,割と純然たる韓国料理だったような印象だった.メニューのキャプションによると「typicalなjapanese food」なんて書いてあった.韓国ではカードキャプターさくらやドラえもんの作者は韓国人らしいけど,その逆だ.どちらにしても日本人に通用する訳はないので,メインのターゲットは白人なのだろうか.ちなみに韓国人は英語が得意だと思っていたけど,飲食店のスタッフだとさすがに自分以下の英語力だったし,知っている英語でコミュニケーションを図るみたいな歩み寄りもなく,ゴリゴリのハングルで押し切られた.
仁川国際空港は自分と同じように長時間,特に深夜に滞在する人が多いので,金をかけずに快適にトランジットできるようになっている.例えばシャワーが無料で使えたり,ベッドじみたベンチがたくさんある.ゲートや免税店とかの並びにビジネスホテルがあるし,スーパー銭湯っぽいやつもある.自分はケチなのでベンチで寝ました.
それでも何だかんだ手持ちぶたさになって,時間つぶしのためにスターバックスに入った.日本人が多い仁川国際空港でも,ここは特に日本人が多い.そんなスターバックスで日本人を中心として,2つのレジに対してフォーク並びを形成していたところ,中年韓国人がフォーク並びを無視して2列目を作り始めた.自分は,フォーク並びに関しては一事が万事だと考えているので,これは非常に心象が悪い.ともすれば韓国人を嫌いになりそうだ.そんな時,中年韓国人と口論してまで制止してくれたのは,レジの韓国人店員だった.フォーク並びを無視したのは韓国人だが,フォーク並びを守ってくれたのも韓国人だ.自分はもう少しこの国を信じてみたい.
飛行機の中ではオデッセイを見れてちょっとラッキー.この映画を見ると地球を自転車で何周しても全然すごくないように感じれるので,自転車旅行する前に見ておきたい映画です.あとワイルドスピードを見ながら「ガルパンみたいだな」なんて思ったりしているうちに,サンフランシスコ国際空港に着いた.
自分は英語がしゃべれないので,入管が非常に厄介だ.とは言え,もちろん相手がこちらの英語力を想定して喋ってくれれば問題ない.でもこれは相手にごく一般的な親切さやコミュニケーション能力があるという前提の話である.そして入管のスタッフは非常に不親切な上に,コミュニケーション能力がゼロなので全く会話ができない.よく聞き取れなかったので一度聞き直しただけで「Jessus Christ…」と言われてしまった.なにも,そこまで言わなくてもいいと思うんだけど.
入管とのコミュニケーションは上手くいかなかったが,スタッフが面倒を嫌がったのか,結局,あまり意思疎通できないまま入国することができた.中東の方だったらこうはいかなかったかもしれないし,こういう時は日本国籍に感謝したい.その後は頼んでもないのに道案内してくれる,ドアを開けてくれる,荷物を持ってくれる,切符の買い方を教えてくれる,自転車を褒めてくれるなど,たった1時間のうちにたくさんのアメリカ的親切を受けながら,予約していたホステルにたどり着いた.
続く.
「バート」と呼ばれる地下鉄.サンフランシスコで郊外へ移動するときに便利.これに乗って空港からダウンタウンに移動する.自転車も載せられるのでローディは重宝しそう.